電子機器は、有線、無線を問わずノイズによる誤動作は日常的に経験することですが、通信システムに於いては重要な問題です。特に産業機器に使われているネットワークシステムでは、誤作動によって通信システムのデータの欠落を引き起こして、システムダウンする事があります。
特に雷の様なノイズレベルが大きい場合システムが破壊される場合もあります。そのため設計の段階でノイズ耐性等を考慮して設計します。しかしながらノイズを完全に取り除く事は至難の業であり、コスト的にも妥協して設計しています。伝送線路に破壊されるようなノイズの混入に対しては、エアーギャップ、バリスタ等で段階的に低減させるような設計を行います。またコスト的に難しいですが一部ひかりファイバーを採用したシステムも存在します。
また電源ラインからのノイズに対しては、耐雷トランスの設置、ラインフィルターの挿入、インバータ等を使用して一時側と二次側を絶縁する方式も有りますがコスト的に難しい場合も有ります。近年の進んだ通信システムでは、伝送線路に乗っかって来るノイズに対しては、ソフトウェア的にデジタル処理でかなり抑え込むことも可能になっていますが、完全ではありません。
アークネットの場合は、ノイズによって通信が瞬断してトークンを見失っても、自律的にバースト・再構築機能によって物理層レベルでリンク確立を実行して何事もなかったかのように振る舞います。しかしながらリンク確立のためバースト・再構築は、パケットデータのトラフィックは中断されて、動作が不安定になります。送るべきデータによってはパケットデータの消失が信頼性を大きく左右する場合が多々あります。時としてこの機能は不具合が有るのに無いように振る舞うためシステムの信頼性を落とす重大な結果となります。このような事を避ける意味に於いても、計測器によるネットワークの信頼性を確認して出荷する事が肝要かと思います。また計測器に慣れていれば、万が一不具合発生時には、迅速な不具合解析によってシステム復旧時間の大幅な短縮に繋がります。
それでは、伝送線路にノイズが混入した場合のアークネットの振る舞いについて動画で解説します。No.1でのご説明と重なる処理方法。バースト発生・再構築発生が再び出てきます。