1.ArcScanプロトコルデータ・波形解析サービスの依頼の方法

 弊社アナライザーをご購入後、お客様のシステムで取得されたログデータを弊社のアドバイス等を必要とされるお客様は、事前にメールでご連絡後、保証期間内に限り下記に示す手順でログデータを圧縮してメールに添付してお送り頂くと無償で弊社技術で解析してレポートを受ける事が可能です。

「ArcScan」で自動生成された下図の赤く示されたファイル(不具合内容はイベントリストをご覧ください)ログデータ84は、1ファイル32Mbyteの容量が有りますので、通常メールでは送ることが出来ません。お持ちの圧縮ツールを使用してメールに添付してお送り頂ければ、精査して不具合解析結果をメールでお知らせします。弊社で標準ツールとして使用している圧縮ツール「Lhaplus」で圧縮する例を示します。他の圧縮ツールでも同様に可能です。これらの操作中でも計測は継続しています。

計測中に不具合データを選択後、圧縮してzipファイルを作成する例をご紹介します。

計測ウィンドウ

1.赤く示されたログデータ84をクリックします。

解析ウィンドウの許可

2.解析ウィンドウを開くことを確認するダイアログが表示されます。

3.「はい」をクリックします。

解析ウィンドウが開きました

4.画面は、解析ウィンドウに遷移します。

5.画面表示は、選択されたログデータに置き換わります。

解析ウィンドウが開きました

6.ファイル -> 名前を付けて保存(S)をクリックします。

7.続けて計測情報を含めて保存(A)をクリックします。

ドキュメントフォルダー

8.デフォルトでドキュメントフォルダーにファイルが作成されます。

ドキュメントフォルダー

9.作成されたファイルを右クリックします。

10.圧縮(U)をクリックします。

11..zip をクリックします。

ドキュメントフォルダー

12.ドキュメントフォルダ赤枠.zipが生成されました。

13.メールを起動して 赤枠.zipを添付ファイルとして送信します。

2.ArcScan モジューラコネクター ピンアサイン表

このモジュラージャックは、ツイストペア線によるインターフェイスに用います。中央二つの「3.PAHSE-B」「4.PHASE-A」を使用します。注意点としてメディアトランシーバーがRS-485仕様の場合極性を有しますので、御社システムの仕様に合わせて極性を合わせて接続してください。

御社システムの各々のノードと弊社アナライザー間に大きな接地電位差がある場合、通信が不安定になる場合が有ります。共通の接地線を接続すると解消される場合が有ります。接地電位差を解消する外部コネクター「9ピンを使用」参照

トランス絶縁型のHYCシリーズをご使用の場合は、トランスによって各々の機器が絶縁されているため基本的に接地電位の差は発生しません。

3.ArcScan 外部コネクター ピンアサイン表

このコネクターは、外部トリガー入力非絶縁型メディア・トランシーバー使用時の接地電位差の不具合を解消するための「9ピンを使用」コネクターです。

他の空きピンは、お客様仕様を伺って増設可能なハードウェアオプション仕様によって外部引き出し信号用入出力端子となります。

4.ArcScan メディア・トランシーバーの交換方法

「ArcScan」のメディアトランシーバーは、HYCシリーズとRS-485がご使用になれます。
弊社からの製品出荷時、お客様の通信仕様を伺ってそれに合わせてHYC-5000,またはSN75ALS1178Nを実装して出荷しておりますが、お客様のお手持ちのHYCシリーズのメディアトランシーバーに交換して使用することも可能です。

その際、交換されるメディア・トランシーバーの通信仕様・定格等を充分確認してください。
一部旧タイプのHYCは、伝送線路の出力レベルが大きく 弊社アナライザーのアナログ入力部の定格を上回るHYCも有りますので、その際はご相談ください。間違って取り付けた場合 メディア・トランシーバー、アナライザー本体装置、ネットワークシステムに不具合を生じる場合があります。

4-1.ArcScan 本体裏面ネジを外す

ArcScan本体裏面ネジを外す写真

本体に傷がつかないよう柔らかい物を敷いて底面を上にします。

左の写真に示された赤矢印で示されたネジ4本を外します。



4-2.ArcScan 上面が見えます。

ArcScan 上面写真

少し外しにくいですが上面カバーを左右に少しづつ揺らしながら、真上に静かに持ち上げると左図の様に本体内部が見えます。

4-3.ArcScan HYCシリーズに変更する

HYCシリーズ変更図

 一部旧タイプのHYCは、伝送線路の出力レベルが大きく 弊社アナライザーのアナログ入力部の定格を上回るHYCも有りますので、その際はご相談ください。間違って取り付けた場合、メディア・トランシーバー、アナライザー本体装置、ネットワークシステムに不具合が生じる場合があります。交換されるメディア・トランシーバーの通信仕様・定格等を充分確認してください。

赤枠で囲まれたU8 HYCの1番ピンの位置を確認してソケットに挿入します。

赤枠で囲まれたJP27,JP28,JP42に設定ピンを挿入します。

赤枠で囲まれたJP1とJP6の挿入位置を念のために確認します。メーカー設定ピンですので普段は触れませんが、万が一間違えて外した場合は図のように戻してください。このピンの設定を間違えると起動出来なくなります。

実装を確認した後、逆の手順で上カバーを被せてネジを止めて完了です。

4-4.ArcScan RS-485に変更する

RS-485変更図

 赤枠で囲まれたU9 SN75ALS1178Nの1番ピンの位置を確認してソケットに挿入します。

赤枠で囲まれたJP29,JP30,JP37,JP43に設定ピンを挿入します。

赤枠で囲まれたJP1とJP6の挿入位置を念のために確認します。メーカー設定ピンですので普段は触れませんが、万が一間違えて外した場合は図のように戻してください。このピンの設定を間違えると起動出来なくなります。

実装を確認した後、逆の手順で上カバーを被せてネジを止めて完了です。